社会人ブロガー竜です(`・ω・´)シャキーン
現在私は世間一般にバイヤーと言われている職に就いています。
食品関係を取り扱っていますが、なかなかにハードです。
皆さんが考えるバイヤーの仕事は・・・
商品を華麗に買い付けて~流行を自分で作るんだ!
みたいに思いますけど、それももちろんありますよ✨
でも、実際の業務は多義に渡ります 。
もちろんそんなに
甘くはないんだぜw
では教えてもらいましょうか、
食品バイヤーは何をしているのかw
食品バイヤーとして1年半携わってきて、
どんな事をしているのか?
また携わってみて、自分なりに感じたことを述べていきます。
どうやってバイヤーになれるの?
今回食品バイヤーの観点からの意見ですが、アパレル、ネット関係の仕入れにも活用できると思いますので、ご参考にしていただけたら幸いです。
未経験でもなれるもの?
結果から述べると、まず誰でもなれるわけではありません。
業界(お店での販売仕入れ経験等)で自身の取り扱う商品の事、業界の動向や市場調査等を経て・・・
最低でも数年は経験を積んでからでないと一般的にバイヤー職は任されないです。だって、大事な商品を仕入れたり、会社の大きな数字を任せられるわけですから・・・
他企業でバイヤー経験があるとかだったら、畑違いの分野でも即起用なんてのはあると思います。
私がバイヤーになったのは、特殊な起用のされ方から・・・
現在30歳過ぎになります。
そもそも僕は今まで2度の転職を繰り返し、バイヤーになるまではトラック配達でお客さんの所に荷物を届けるという仕事をしていました。
一般的なトラック配達のイメージは、
- アマ〇ンや楽〇はネット注文でポチッと購入された商品を持っていく・・・
- メーカーで製品化された商品を、卸し先までもっていく・・・
トラック配達はそんなイメージですけど、私の行うトラック配達は少し違っていて、毎週決まった曜日の決まった時間に個々のお客さんの所に商品を個々に降ろしに行くわけです。
いや、一般の配送と変わんない気がするけど!と言われたらそれまでですが・・・
少し特殊、個人版ルート営業配達、そう生協みたいな感じですw
トラックの配達3年目で上から声が掛かかりました。
君、再来週から本部で食品バイヤーなってね!じゃあ!
え?希望なんて出してませんけど・・・
推薦しといたから、ガンバ
なんかね、前任の子も数週間で帰ってしまっているらしいよ
大抜擢だw
(ガンバじゃねーよ、急に何言ってん・・・)
わかりました、喜んで・・・
(つか、前任帰るの早くない!?)
てなわけでトラックの運ちゃん→バイヤーに転身しました。それまでの配達していた時の肉体労働から一転ですね・・・そして、気づけば1年半が経ちました。
誰もが羨ましがる花形職業なんて言われてますけど、一言でいうとしんどいですw
バイヤーの仕事はどんな事をするの?
これは多義にわたります。やること多過ぎ休みなしですw
- 商品の改廃(仕入れ)
- 商品の開発(いわゆるPB商品)
- 売場作り(店に紙面に)
- 市場調査(お店調査したり自社商品の売れ行きチェックとか)
- 工場視察
- 年間計画の作成(数値責任やら在庫責任やらが伴う超重要な・・・)
- 顧客さんの申し出対応
- メーカーや関わりのある業者と商談折衝
- 出張
一つ一つの仕事の裁量がかなり大きいです。
バイヤーになってメリット、デメリットは?
以下にバイヤーになっての良い点、悪い点を列記しています。
メリット
- 食品系バイヤーは食べ物に困らない
メーカーさんがサンプル品を持ってきてくれますw太ります。 - 貴重な経験!これに尽きます
常人なら数年かけて商品知識や物の流れ、営業として折衝を重ねて経験を磨きます。
それを何も知らない元トラック運転手がしているのですから。うちの会社はよほどの人手不足なんでしょうねw
それ故に素人が何もかもこなし一人前になるには相当の根気、知識、人脈が必要。 - 今まで知ることのできなかった裏事情みたいなんが見えます!
この商品は原価がどのくらいでとか・・・物の善し悪しが見えるといった感じでしょうか。
どこの企業が仲悪いとかw - 出張等で色んな所を見て回れる
休日は家で引きこもりがちなんですけど、仕事となれば別ですw
今まであまり行ったことのない、九州、東北、四国なんかよく訪れるようになり見聞が広がります。 - 自分が仕入れた商品が売れた時、素直に嬉しいw
自分が直接現地まで行き、工場や間を取り持つベンダーと交渉。作った商品が年間で数千万の利益で・・・とかだと、モチベもアップです✨
デメリット
- とにかく忙しい
年数重ねて仕事に慣れれば別なんでしょうけど・・・
まあ最初はどの仕事も同じですね。 - 人と関わる事がとにかく多い
私が所属するのは大手企業なので、商品を勧められる側なわけですが、ひっきりなしに電話がかかってきます。
物流系統のトラブルは休日関係無し、休みなしの対応w - 体を動かす機会が無くなり太ってきそう・・・
前は体動かして髪も染めたりしてましたが、今は黒髪眼鏡、基本デスクワークですね。
メーカーさんも毎日のようにサンプル品を持ってきてくれるので、試食していたらそりゃあもう・・・ - 色んなしがらみが鬱陶しくてストレス
色んなメーカーが「この商品売れますよ」いうて持ってきます。結果は売れませんw
新商品や余ったポンコツ在庫をいかにも売れる体で持ってきます。
業績出ない場合は仲が険悪になりますよ。
バイヤーはやりがいがある反面、かなり忙しい!
正直今のところは忙しすぎて、休めてないので悪い印象の方が勝っています。
仕事を辞めたいとも考えたこともあります。
ただ私のバックボーンには私に期待をかけて推薦して下さった皆さんの思いと、自分が仕入れたり開発した商品を世に出し!あっと言わせてやる!!という、その思いのみで動いている感じですw
バイヤーに必要な物は何だろうか?仮説立て?意志?
バイヤーに関係ないのですが、このような営業職に必要なのは、まず物事を勘に頼らず仮説立てる事、それを行うための俯瞰的な視点と検証が必要です。
それが見えたら、とにかく行動を起こすことです。よく言うPDCAはこれに当てはまるのかなと。
例えば・・・既存商品にソーセージの大袋みたいな商品があって、これの売上が落ちている。
その場合、量目が原因?価格が原因?原材料?今の生活スタイルに合っていない?味はどうなの?使用しにくい?色々な仮説を立てて、他店でもし売れている商品があれば、それを参考にする。(セ〇イレ)とか(イ〇ン、ラ〇フ)とかw
もしくは、社内ヒアリングや消費者に対し、WEBアンケートをとり調査を行います。そして蓄積したデータと、消費者の方がどういう状況でその商品を欲しているのか。コンセプト立ててから、作りこんだり仕入れを行います。
もちろん、仮説が間違っている場合はあります。てか、大体ヒット商品は10個出して、1、2個出ればいい方ですのでw
そして、仮説立ててても行動しないともちろんヒット品は生み出せないので、得意先はもちろん、先輩や権限ある人を巻き添えにして、自身の仮説と意志をアピールしてください。仮説が今一つでも意志でなんとかなる場合もありますw
バイヤーの業務、仕入れにおいて、参考になる本をご紹介!
バイヤーと言われても、年間通じてどういった形で業務を進めて行けばよいのか、イメージがわかない人は以下の2冊はおススメです。
こちらは、文字通り図解もあり、バイヤーの仕事、考え方、すべきことがセクションごとに区切られていて、分かりやすく教科書感覚で読めます。
ただ分かりやすい反面、基礎止まりなので、入門編として読むのにはいいと思います。
僕もこの本は先輩、部長にもおススメされました。バイイングは勘で行ってはいけない、仮説立てる事。バイヤーやマーチャンダイズの基礎~応用までの思考法を抑えてくれています。
最初読んだ時は???て感じでしたが、期間が経って読み返してみると知識が繋がります。
上記2冊はおススメです。
まとめ(バイヤーとしてこれからどうしていくの?)
- 今自分の管轄する部門の実績がかなり落ち込んでいるのでそこの立て直し・・・
- 世間がこれは役に立つ、おいしいと思ってもらえるような商品を開発することでしょうか。
- 食品についても料理についても素人だが、せっかくバイヤーとして活動するので、私が知り得る情報をどんどん提供していけたら。
僕の場合はお店の業態とは違うイレギュラーなバイヤーのなり方となりました。
精神がすり減りますがその分やりがいがあるのと、流行を生み出せる感覚というのはなかなか普通に働いてても味わえないです。
同じくバイヤー業務に邁進されている方がいれば、どうぞ仲良くしていただけたらなと思います。
それではまた(@^^)/~~~
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